記憶術のやり方 通信講座
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集中力を高める勉強法・記憶法とは?

 勉強や習い事、運動などでは、集中力のあるなしで習得のスピードに大差がつくことが、経験的によく知られています。そこで、先生を始め指導的な立場にいる人は、「集中しろ!」と声を大きくするわけですが、集中しようと思ったからといってすぐ集中できるほど甘いものではないことはご存知ですね。

 でも、集中しようと思わなくても集中できるものがありますね。そう、大好きなテレビ番組やゲーム、仲間とのおしゃべり、メール、音楽…などに熱中していると、雑音は一切聞こえなくなったりします。
 
 だから勉強も、つい夢中になってしまうほど大好きになればよいわけですが、そんなことは凡人には無理というもの…。勉強をするうえで集中力を高めるためには、それなりの工夫、テクニックが必要です。まずは勉強をするための環境を整えることが重要になります。

集中力を高め、持続させるテクニック

環境や体調を整える

 集中力を高めるには、集中力を阻害するもの、つまり気が散りやすい要因を取り除くことが大切です。ですから、「CDやラジオを聞きながら勉強する」などは大きなマイナスになります。

 集中力アップの方法は、人によって効果に差があるでしょうが、次のような環境整備が考えられます。

1.静かで雑音のない部屋で勉強する
  (特にテレビや人の話し声の聞こえない環境づくり)。
2.それが難しい場合は、耳栓をする。
3.机の周りがあまり雑然としていないこと。
  勉強に関係ないものを目に付く場所に置かないこと。
4.付箋紙、マーカー、蛍光ペン、わら半紙などの道具をそろえておく。
5.部屋の温度、湿度、ニオイなどを快適にしておく。特に暑さには注意。
6.机の前に座ったら必ず勉強をする。
  ときには図書館など勉強にふさわしい環境に身を置く。
7.勉強の前にストレッチ体操や深呼吸をする。

集中力を持続させる工夫、方法

 勉強で大事なのはいかに集中力を持続させるかです。何をするかによって異なるでしょうが、集中力が持続するのは20分から1時間くらいといわれています。同じ科目は通常、1時間が限度ということでしょうか。

 同じ科目を続ける場合は、20分に1回くらい、ちょっと休憩をしたり、別の角度からの勉強に切り替えたりして、脳を飽きさせない工夫をすることが、集中力の持続には欠かせません。

 集中力は、目の疲れ、空腹感、同じ姿勢をとり続けるによる血行の悪化など、生理的な条件によっても低下します。時々目を休め、遠くをぼんやり眺めたり、甘いものを一口食べたり、机から離れてぶらぶら歩いたり、軽い体操をしたりして、神経の集中による疲れを回復させましょう。

勉強をするためのモチベーションを強く持つ

 集中力を高め、持続させるためにはいろいろな方法があり、それなりの効果が期待できますが、どこか小手先の感じがしませんか?
 ここではもっと心の奥底からの集中力について考えてみましょう。

 「火事場のばか力」という言葉があります。生死に関わる一大事のときは本当にありえないほどの力を発揮することがあるようで、そこから「死に物狂いでやる」というような言葉も生まれました。

 死に物狂いで勉強をしたら、途方もない集中力が発揮されて、記憶力も一時的に別人のように高まるはずです。しかし、「死に物狂い」を口にするのは簡単ですが、実際にそうできる人は少ないでしょう。

 集中力を高めるためには、「何が何でも高い得点で合格するんだ」という強い意志を持ち続けることが先決です。
 強い意志力―それは勉強への強いモチベーション(動機付け)をしっかり持つことです。

知的好奇心が勉強力、記憶力を高める

 もう一つ、環境を整えるなどの小手先の方法ではなく、心の底から集中力を高める方法があります。
 それは知的好奇心を持つということです。秀才と凡才の違いは、頭のよさとか記憶力の問題ではなく、実は知的好奇心の強さの違いによるものではないでしょうか。

 心から面白いと思うことにはだれでも自然に集中できます。頭の働きが全開し、理解力、記憶力、創造力が増します。これを利用しない手はありませんね。

 未知のものに対する好奇心、物事の仕組みがどうなっているかを知りたいという気持ち、そうした心が人類の文明を発展させてきました。知的好奇心こそはやる気を生み、集中力や記憶力をアップさせるもっとも強い原動力になるでしょう。

やる気(=持続する集中力)はどこから来るか? 

 勉強で集中力を発揮するためには、モチベーションが大事だということはすでに述べました。もっといい高校に入りたい、国立の難関大学に入るんだ、何としても資格を取りたい…というように、自分がこうありたいと心から願うことがやる気を生み、集中力を高めるのです。

 しかし、最近の日本人は「ハングリー精神がなくなった」などと言われます。がんばらなくてもそこそこに生きていける。今のままで十分。そんな気分が社会に漂っているのかもしれませんね。

 スポーツの世界では、ハングリー精神がないと伸びないといわれます。受験でも同じではないでしょうか。始めからあきらめて、低い目標を掲げるようでは、やる気が起こらないのは当たり前。遊びには集中できても、勉強への集中力は向上しません。やる気は高い志から生まれます。

 やる気が起きない原因の一つに、「どうせうまくいかない」という失敗経験が頭から離れないことが挙げられます。逆に「やればやっただけの成果がある」と考え、過去の成功体験を頭に描けば、自発的な動機付けはうまくいきます。

 また、だれでも人からほめられると能力が大きく伸びる傾向があります。モチベーションが高まり、集中力がアップするからです。
 しかし、人の評価を気にしすぎると、気持ちが縮こまってしまい、やる気が低下します。マイナス思考は集中力を低下させるので、集中力を高めるためにはプラス思考がカギを握ることになります。

記憶術とイメージと集中力

 記憶術はイメージや連想力を利用して覚える技術ですが、集中力と密接な関係があります。まずは言葉とイメージ、集中力の関係をよく理解した上で、次の記憶術についての説明にお進みください。

イメージと想像力が集中力を生む

 いきなり「イメージと想像力が集中力を生む」といわれても、何のことかわからないでしょう。そこで少し遠回りになりますが、言葉とイメージの関係、そして想像力と集中力や記憶との関係について説明しておきましょう。

 「トマト」「たまねぎ」といえば、日本人ならだれでも、その言葉が示している野菜の形を頭の中にイメージできるでしょう。でも、「ターメリック」は? 知らないとイメージできませんね。「カレーライスに使うあの黄色い香辛料だ」と知れば、「ああ、そうか」と思うでしょう。でもターメリック(植物)の形はほとんどの人がイメージできないので、カレー粉でイメージを代用することになります。

 それでは「国会」とか「内閣」はどうでしょうか? 意味はわかっていてもすぐにはイメージできないでしょう。それらは具体的な形を持ったものではなく、抽象的な概念を表す言葉だからです。

 でも、「国会議事堂」ならだれでも視覚的にイメージできますね。だから、国会という言葉を聞いたら国会議事堂をイメージすれば、それだけで意識が国会の話に集中できるのです。

 言葉のイメージは、しっかり形を描けるものほど強い印象が残り、理解や記憶が強まります。逆にイメージできない言葉は印象が弱くなり、記憶するのに相当の集中力が要求されます。だから、抽象的な内容の話には、どれだけ言葉をイメージ化し、想像力を働かせるかが、集中力を高めるポイントになるわけです。

 理解と記憶には、イメージを描く力(想像力)を働かせて集中力を高めることが重要だというお話でした。

記憶術は自然に集中してしまう方法

 言葉をイメージするとか、人の話を聞きながら状況をイメージする能力はだれにも備わっています。その能力がなかったら人との会話が成り立たなくなるでしょう。
 記憶術はだれもがふだん無意識に使っている「イメージする力」を利用して覚える技術です。

 先に説明したように、言葉をイメージできるかどうかは集中力にも関係し、理解力や記憶力に大きく関わっています。記憶術では、先ほど「国会」をいう言葉から「国会議事堂」をイメージしたように、いろいろなテクニックを使って言葉をイメージ化して覚えます。

 つまり、記憶術の方法そのものに、自然に集中力が高まるような仕掛けがあるというわけです。

 ところで、生まれつきの記憶力にはそれほど大きな差があるわけではありません。記憶力に差が生まれるのは集中力です。そしてその集中力は、どれだけそのことを心から面白いと思っているか、知的好奇心の強さにかかっています。

 また記憶力は、覚えるべきことをどれだけ理解しているかによっても大きな差が出ます。得意な分野はスイスイ覚えられるのに、苦手な分野は覚えられないということです。

 ところが、記憶術の方法はイメージや連想力を利用するため、内容に強い興味がなくても自然に集中できるばかりでなく、よく理解できない事柄まで覚えられるのです。

 さらに、記憶術の練習をしているうちに、集中力そのものがアップし、また持続するようになります。これは想像力(創造力)の向上とともに、記憶術の大きな副産物となっています。

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