脳力を10倍にする記憶術10のなるほど
記憶術の効果をひと言でいえば、大量の情報を一度に、時間をかけず、確実に記憶する技術ということになりますが、それだけではありません。記憶術とはどんな技術で、どんな効果があり、どうしたら習得できるのか? あなたが知りたいことを10ページに分けてご説明いたします。「記憶力が弱い」「勉強嫌い」という方に威力を発揮する記憶術
興味のないことや意味のわからないことでもスイスイ覚えられる不思議
あなたは記憶力に自信がありますか?実は、機械的で単純な記憶力には、同世代間であまり個人差がないのです。
試しに、次の簡単な単語を4個覚えてみてください。
机、みかん、数字、タヌキ
これなら誰でも即座に覚えられますね。
でも、1時間後には忘れているかもしれません。なぜなら、覚えても意味のないことだからです。まして、次の日になっても覚えているとしたら、覚えている人のほうがおかしい(?)かもしれません。
教科書の重要項目の暗記でも、勉強嫌いの人にとってはこれと同じことが生じます。あなたが記憶力の差だと思っていることは、実は興味の度合い(言い換えれば集中力)に関係しているのです。
では、どうしたらつまらない暗記作業に興味が持てるのか?
その一つの答えが記憶術です。記憶術はあとで説明するように、独特なやり方で面白おかしく覚える方法です。覚える対象に興味がなくても、覚え方そのものが面白いため、集中できるのです。勉強嫌いの人にぴったりの方法だと思いませんか?
暗記項目が10倍、20倍に増えても、記憶のペースは落ちず、威力が増大!?
先ほどの4つの単語なら、誰でも10秒以内で確実に覚えられるでしょう。では、次のように15個になったら、同じペースで順番どおり覚えられるでしょうか?机、みかん、数字、タヌキ、洗剤、歴史、ホッチキス、ハンバーグ、三輪車、高校
トランプ、りす、ひまわり、グレープフルーツ、飛行場
以上を3分以内に暗唱し、算数の計算問題を5分間やった後で、順番を完全に覚えていたら相当な記憶力です。チャレンジしてみますか?
上の単語のような15個程度のやさしい言葉なら、記憶術を使えば1分間で完璧に覚えてしまいます。もちろん、他のことで頭を使った後でも、らくらく思い出せます。しかも記憶術は、上達するにつれて1時間後、数時間後、1日後…と、記憶している時間が長くなります。
このように、記憶術には忘れにくいという特性がありますが、脳力を大幅にアップさせるもう一つの効果があります。それは、一度に大量暗記ができるということです。普通の方法では、30単語、100単語…と覚える単語を増やすと、一度に覚えるのはお手上げになるでしょう。でも、記憶術なら同じペースでコンスタントに覚えられ、しかも忘れないのです。
つまり、暗記項目が5倍、10倍、20倍と増えるに従って、記憶術の効果はその威力を急速に増大させるということ。これが記憶術を身につける最大のメリットです。
なお、記憶の達人ともなると、1組のトランプの順番を2分以内に覚えてしまったり、700ケタの数字を1時間以内で覚えてしまったりします。彼らが通常の頭脳では不可能と思える“脳力”を発揮するのは、並外れた記憶力を持っているからではなく、記憶術という技術に習熟しているためです。しかも、彼らのほとんどはその驚異的な技術を大人になってから身につけています。
記憶術の威力がお分かりいただけたでしょうか。
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